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なぜ仙人堂にこれほどまでに執着するのか 其の8

―旅のキーポイントは、あの頃を思い起こさせる演出が大切だ。―

 

連載シリーズ その8

 

「世界中の人が追い求めた黄色のコスモスが仙人堂に咲いた」

 

どのような花でも良いから品種を多く植えようと考えました。
私は、コスモスが好きでしたので、あじさいの周囲にその花を咲かせようとしましたが、
花のことは全くわかりませんでしたので、元酒田市議会議長で、
酒田花の会の会長の佐藤西治さんに珍しいコスモスを咲かせたい旨を相談しました。

 

ところが、佐藤さんが取り寄せてくれた種の中に不思議なことが起きたのです。

 

それは、仙人堂を訪れる観光客から「どうして黄色コスモスがここに咲いているの?」と驚きの声で聞かれました。
それは、世界中が追い求めたコスモスで、日本で品種改良に成功し黄色のコスモスがついに咲いたとテレビでつい最近紹介されたと聞いて、
私もびっくりでした。

 

ほんの3株の黄色コスモスと一緒に咲いた筒状八重コスモスに仙人堂を訪れる人々は、
感激でいっぱいでした。

 

 

 

 

観光客は、さらに多くのことを教えてくれました。
このコスモスの種をオリジナルの袋に入れて、売ったならば、小さな一粒の種からも仙人堂が全国に知られていくというアドバイスでした。
早速行動に移しました。
それは非常に売れ、そして購入したお客様からは、家に咲いたこのコスモスを見た近所の方から「どこで手に入れたのか」
「こんなに美しいコスモスは初めて見た」「追加注文はできますか」などお礼のお手紙をたくさん頂きました。

 

一粒の小さな種からも仙人堂が紹介されていったのだと考えますと、
今でも不思議でなりません。
「縁を結ぶ」ということは、人との出会い、花との出会い、風景との出会い…といったように、末広がりになり、
夢・ロマンいっぱいにするんだと改めて教えられました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※チューリップ、紅花、そして、コスモス。花はどれをとっても難しいですね。
最上川はコスモスの咲いているところまで増水するため、流されます。
現在は,紫陽花だけになってしまいましたが、ブログで見る花は、仙人堂を訪れる人たちへの私たちの
おもてなしの意味から植樹しましたことをご理解ください。

 

※次回、その9は、源義経の書状など、
ロマンあふれる日本最大のスターである歴史上の人物義経関係を紹介します。

 

最上川船下り義経ロマン観光
芳賀由也

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