最上川舟下り・義経ロマン観光、仙人堂復活34年の歩み
早いもので、最上川に船を就航して以来46年を迎えました。また埋もれた仙人堂周辺の荒地を一本の鍬を持って整備してから34年を迎えました。
はじめの年は、「奥の細道芭蕉紀行300年記念」のイベントが各地で盛大に繰り広げられていた時でした。仙人堂は義経一行が立ち寄り従者の常陸坊海尊が建立したといわれ、一方松尾芭蕉は、紀行文「奥の細道」に仙人堂のことを記しています。それなのになぜこれほどの歴史的文化遺産を訪ねることができないのか不思議でなりませんでした。このようなことから、芭蕉紀行300年祭の時に山形県の母なる川最上川で公的な各許可をいただき事業を営むものとして仙人堂の歴史を復活させることは当たり前の責務だと考えチャレンジしたのです。
今思えば物語になるような多くの人々との出会いがありました。特に忘れることのできないことは、ほとんど知られていない真冬の仙人堂に多くの著名人が訪れたのです。斉藤茂太さんは「仙人堂に陽の光を」と色紙に書いて下さいました。最上川といえば仙人堂、仙人堂といえば最上川といわれ、出羽三山(羽黒山・月山・湯殿山)のかけ処として行きか帰りには仙人堂に参拝しました。「最上川の歴史的遺産仙人堂復活の歩み」と題して紹介できますことはこの上ない喜びです。
最上川舟下り義経ロマン観光社長 芳賀由也